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ドラマや街中で見かけることも多いこの椅子。
イームズチェアという言葉は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
デザイナーズ家具といえば、このイームズチェアを想像する方も多いと思います。
私が初めてデザイナーズを購入したのは、学生の頃に買ったイームズシェルサイドチェア(DSR)でした。
現在の価格は5万円強ですが、当時の価格は3-4万円程度でした。
学生には少し背伸びをした金額ですが、頑張って貯金をして買ったことを覚えています。
そこから15年近く経ちますが、今でも現役で自宅を彩ってくれています。
ファッションでも言えることですが、お洒落なアイテムは気分を上げてくれ、生活に彩りを与えてくれます。
自宅のインテリアに投資をすると、お気に入りの家具達は24時間、365日気分を上げてくれます。
デザイナーズ家具は高額なものも多いですが、与えてくれる満足度とその期間から考えるとコスパの良い投資先だと思います!
この記事では、私がデザイナーズ家具にハマるきっかけとなったイームズシェルサイドチェア(DSR)について解説していきます!
イームズシェルチェアとは
イームズチェアといえばシェルチェア
イームズチェアとはチャールズ&レイイームズ夫妻がデザインした椅子を指します。
1950年代付近の時代に活躍し、シェルチェア以外にも多くの作品を残しています。
イームズが作った椅子であれば、イームズチェアと呼べそうですが、世間一般的にはシェルチェア=イームズチェアといっても良さそうです。
ミッドセンチュリーの流れから大量生産が可能になり、本体・脚の違いなどで様々なバリエーションが存在し、広くニーズに対応できることから一般家庭からカフェ、オフィスなど色々な所で使用されています。
ミッドセンチュリーモダンを代表するデザイナーズ家具
イームズ夫妻が活躍した1950年代頃は、成形合板やプラスチックなど新しい素材加工の技術革新が進み、このような背景から椅子においてもプラスチックなどの素材が使われるようになりました。
ミッドセンチュリーモダンと言われるスタイルです。
北欧家具の重厚なデザインと比べ、異素材ミックスの家具が登場し、ポップな色使いの家具も出てきたことが特徴的です。
このシェルチェアにおいても赤のようなビビットなカラーも含めて多くの色のバリエーションが存在します。
また軽量かつ安価で大量生産が可能になったことが、このミッドセンチュリーの特徴ともいえ、多くの革新的なデザイナーズ家具が生まれています。
当ブログでも度々作品を紹介しているジョージネルソンやイサムノグチ、柳宗理など多くの有名デザイナーが誕生しましたが、その中でもイームズ夫妻はミッドセンチュリーを代表するデザイナーと言えます。
シェルチェアの種類と名称の違い
本体の違いと脚の種類で様々なバリエーションが存在します。
シェルチェアは本体の種類で大きく2種類に分類されます。
シェルサイドチェア
最もオーソドックスなイームズチェアと言えるでしょう。量産に適した素材(現在はポリプロピレンを使用)で、肘掛けのないタイプです。
シェルアームチェア
シェルサイドチェアと同じ素材で、肘掛がついていることが特徴です。
脚が複数種類存在し、本体タイプとの組み合わせで略号名(DSRなど)がきまります
DSX:ダイニングハイサイドチェアXベース
シンプルな4本脚タイプ
DAX:ダイニングハイアームチェアXワイヤーベース
DSXのアームチェア版
DSR:ダイニングハイサイドチェアRワイヤーベース
エッフェル塔を思わせる形状から「エッフェルベース」と呼ばれることもあります。
最も人気がありポピュラーな脚です。
DAR:ダイニングハイアームチェアRワイヤーベース
DSRと同様エッフェルベースのアームチェア
DSS:ダイニングハイサイドチェアスタッキングベース
スタッキング並びに横への連結も可能です
DSW:ダイニングハイサイドチェアウッドベース
脚に木の素材を使用したモデル。DSRに次ぎポピュラーなモデルです。
DAW:ダイニングハイアームチェアウッドベース
DSWのアームチェア版
PSCC:ダイニングハイサイドチェアキャストベースオンキャスター
キャスターのついたタイプ
PACC:ピポットアームチェアキャストオンキャスターズ
PSCCのアームチェア版
RAR:ロッキングアームチェアRワイヤーベース
ロッキングチェアになっいます。アームチェアでは有名なモデルです。
メーカーと素材の変遷
1950年に発表されたシェルチェアですが、メーカーや素材が変更されています。
素材については元々、ファイバーグラス製の製品が製造されていました。しかしながら、環境への配慮から現行のポリプロピレン製に変更されました。
ファイバーグラス製の製品はこんな感じの見た目をしています。
ポリプロピレン製はこんな感じ。より滑らかでマットな質感です。
そのため、ヴィンテージのシェルチェアは現行の売られているものとは素材が違うものが存在しますが、偽物ではありません。(最近、一部グラスファイバー製のシェルチェアが復刻されています)
また正規製造メーカーも時代や国によってハーマンミラー製かvitra社製かに分かれます。
正規品とリプロダクト
デザイナーズ家具は意匠権により、そのデザインが守られており、20年間は他の人が同じデザインを作ることはできません。(日本の場合)
正規品とはデザイナーやその権利者とライセンスを結んだメーカーから発売されている家具を指します。
リプロダクト品とは、意匠権が切れた製品を正規販売店以外のメーカーが作った製品を指します。
ライセンス料やデザイン料がかからないのに加えて、勝手に作るのでより安い素材を使うこともできるので、正規品よりも安く提供できるようになります。
リプロダクト製品のより詳細な説明と私のリプロダクト製品への考えを下記記事で書いています。
シェルチェアの魅力について
美しいデザイン
世界中で愛されているデザインで、ミッドセンチュリーのアイコンとも言えるアイテムであるため、デザインに関しては説明不要でしょう。
一脚部屋に取り入れるだけでも、日常に彩りを与えてくれます。
学生の頃は、一点豪華主義でシェルチェアを取り入れ、イームズを中心にニトリや東京インテリアなどの格安家具で部屋作りをしていました。
愛せるデザインを部屋に取り入れるだけで、私の学生生活は豊かなものになりました。
人工力学に基づいた形状で座りごごちも良い
プラスチック製で一見硬そうに見えるシェルチェアですが、しなりのある背面となっていて柔軟性もあります。
また、シェルの形状自体も人体工学に基づいた設計となっており、シェルの曲線が体にフィットするような形状で座りごごちは良いです。
数時間の作業ならワークチェアとしても十分に使えます。
こういった絶妙な曲線を作ることができるのも、形成技術とプラスチックという新たな素材を使えるようになったミッドセンチュリーデザインならではでしょう。
手入れがしやすい
ポリプロピレン製のシェルチェアは水や汚れにも強いです。
汚れは拭き取ることができるので子供がいる家庭でも安心です。
約13年前に購入し、ほぼ毎日使用、現在子供2人いる我が家で使用していても、まだまだ現役です。僅かな傷や汚れはあるもののぱっと見では全く気にならないレベルです。
脚のバリエーションで様々なニーズに対応
前述した通り、シェルチェアにも多くの脚のバリエーションが存在します。
そのため、ダイニング用、仕事用、ロッキングチェアでくつろぐ、スタッキングして来客用など様々なニーズに対応できる柔軟性が魅力です。
イームズ夫妻は「デザインは必要とする人のもの」と考えていたそうですが、まさにイームズ夫妻の考えを体現した作品に仕上がっています。
この汎用性も長く愛される秘訣となっています。
イームズチェアの使い方3案
ダイニングチェアとして
DSR、DSWといったシェルサイドチェアは名前にダイニングが入っていることからも、ダイニングチェアとして非常に適しています。
椅子の高さや角度的にも食事にマッチします。
色違いでシェルチェアを並べるとポップでお洒落なダイニングが完成します。
毎日の食事が楽しくなるおすすめな使い方です。
ワークチェアとして
前述していますが、シェルチェアは人間工学に基づいた設計がされており、人体にフィットするように作られています。
また、適度にしなりのある素材であることから良質な座りごごちを実現しています。
数時間の作業程度であれば、ワークチェアとしてシェルチェアは機能します。
実際、オフィスでワークチェアとして使われている事例もあります。
ただし、テレワークなど1日中作業する方にはシェルチェアでは厳しいと思います。
私はコロナ禍で1日8-10時間テレワークの時期がありましたが、シェルチェアを使っていて腰がバキバキになりました。。。
長時間作業する方は専用のワークチェアを買いましょう。
我が家ではシェルチェアと同じくハーマンミラー社から発売されているセイルチェアを購入しました。
サイドテーブルとして
見た目が美しいシェルチェアは、サイドテーブルにもなります。
美しい椅子は、座らずともそこにあるだけで気分を上げてくれます。
写真のようにシェルチェアを飾るような使い方もデザイナーズ家具ならではの使い方です。
来客時には、臨時の椅子としても活躍します。
+α:クッションを使うことで更に座りごごちよく
シェルチェアはポリプロピレンのため、座面は硬めです。また冬になると少し冷たく感じるかもしれません。
実際に座っているとそこまで気になりませんが、クッションを使うとより座り心地良く快適に使えます。
我が家ではセンプレで購入したチェアクッションを使用しています。
絶妙な色合いで差し色にもなるのでおすすめです。
まとめ
私がデザイナーズ家具にハマるキッカケとなったイームズシェルサイドチェアについて紹介しました。
デザイナーズ家具はその洗練されたデザインに加え、拘り抜かれた素材、製法、歴史的価値などによって特別な雰囲気を放ちます。
デザイナーズ家具を購入する最大の障壁はその高価格による導入ハードルの高さだと思います。シェルチェアも一脚5万円以上するため、購入ハードルは高いかもしれません。
ただ、一脚の椅子に投資して得られるその満足感は、日々の生活に彩を与えてくれます。
是非、一度その魅力に触れていただけましたら幸いです。
デザイナーズ家具の中でも少し背伸びすれば手に入る名作もあります。私が学生の頃から貯金して買っていた家具達を下記記事でまとめています。
当ブログについて
このブログでは、2人の娘を持つ筆者が、子育て情報とデザイナーズ家具をはじめとした生活を豊かにする情報を発信しています。
私にとってシェルチェアとの出会いが、インテリアにハマるきっかけとなり、その後の人生に大きな影響を与えてくれました。
この記事が、皆さまのインテリアライフの参考になれば幸いです。
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