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バルミューダといえばオシャレ家電の代名詞といえるメーカーです。
これまであまりオシャレなものがなかった家電製品に、見た目で選ぶという新たな選択肢を示してくれました。
また機能面ではシンプルかつ高性能を謳っており、その性能とデザインで高級家電でありながら大きな成功をおさめました。
インテリアが大好きな我が家では、バルミューダの見た目に惹かれて9製品ものバルミューダ製品を所有(一部はすでに売却)し、バルミューダハウスと化しています。

ただ最近は潮目が変わりつつあります。
「オシャレで高性能」のイメージから、「見た目だけ」「高いだけ」にイメージがシフトしてきている感があります。

実際使ってみて、大満足の商品もあれば残念だった商品もあると感じています。
そこで、この記事では実際に数年使ってみて買ってよかった/残念だったバルミューダ製品を、主観マシマシで紹介していきます!
バルミューダってどうなの?と思う方はご参考ください!
我が家のバルミューダ遍歴(おおよその使用年数)
下記が我が家のバルミューダ遍歴とおおよその使用年数です。
デザインに一目惚れして初めて買った、レインに始まり長年に渡り多くのバルミューダ製品を使用してきました。
レイン(12年)

ザ•トースター(10年)

ザ•レンジ(10年)

ザ•ランタン(5年)

ザ•ブリュー(1年)

ザ•スピーカー(5年)

ザ•ポット(10年)

ザ•グリーンファン(3年)

ザ•プレートプロ(2年)

バルミューダという会社の特徴
会社のホームページに下記の記載があります。
バルミューダ株式会社バルミューダは道具を通した素晴らしい体験を、世界中の皆様にお届けしたいと考えている企業です。公式サイトでは、すべての製品を購入いただけます。
「バルミューダは、2003年に東京で設立されたデザインとエンジニアリングの会社です。
家電をはじめ、現代の生活に欠かせないさまざまな道具をつくり出しています。」
「私たちがプロダクトを作る理由はそれを心から欲しいと思ったから」
市場ニーズから売れる製品を投入する「マーケットイン」ではなく、良いものを作れば売れる「プロダクトアウト」で商品開発されていることがわかります。

バルミューダの寺尾社長は本ミュージシャンという変わった肩書を持っていて、各製品のコンセプトやデザインにも美意識を感じます。
実際各製品には商品開発ストーリーが添えられており、「スペックより体験」を重視した製品作りを行っています。

バルミューダのビジネルモデル
バルミューダのビジネルモデルにはいくつかの特徴があります。
バルミューダは自社工場を持たず、商品企画•開発に集中
バルミューダは自社工場を持たず、商品企画開発を自社で行い、製造は外部委託という「ファブレス企業」であるという特徴があります。
リソースを集中することで固定費を抑え効率的な経営が可能です。
AppleやNVIDIAといった世界トップ企業もこの形態をとっています。
スペックではなく体験を売る
前述の通り、バルミューダは「スペックより体験」を重視しています。
バルミューダヒットのきっかけとなった、バルミューダザトースターでは、「本当に美味しいトーストが食べたい」という体験に特化したプロダクトとなっています。
朝一のパン屋さんで食べる驚くほど美味しいパン。これを家にいながら毎朝食べれたら。

ザトースターはこの体験へのイメージを想起されること、それに沿った開発ストーリーを語ることでヒットしました。
バルミューダの上手な所は、誰もが想起できる共感できるわかりやすいコンセプトを打ち立てつつ、その価値を最大限訴求していくる企画力にあると思います。
ニッチな市場への商品展開
トースター市場はバルミューダが登場するまで、数万円する製品が売れる市場ではありませんでした。
トーストを焼きたい市場では、高価格帯の商品は売れません。
バルミューダが行ったのは「最高の朝食という毎日の体験」を売ることでした。
最高の朝食体験をしたい市場を狙ったことで、数万円もするトースターが飛ぶように売れました。
マーケティングの力で、市場を再定義することで高級トースター市場という新たな市場を切り拓きました。
薄利多売ではなく、高付加価値•高価格で利益を出す
バルミューダの製品はどれも非常に高額です。
バルミューダの製品は体験を売りにする→ニッチ市場の確立→ブランドイメージ向上によって成長してきました。
価格設定というのは、こうしたブランドイメージ確立にとても重要です。
あえて高価格帯に設定することで、「高いから価値がある」という認識を消費者に与える効果があります。
ファッションブランドもそうですが、高価格帯は良い素材を使うことによる品質の良さもさることながら、価格帯自体がブランド価値を形成します。

プレミアム価格にすることで、「誰でも持っている商品ではない」という状況を作り出すことが、製品価値を上げていきます。

バルミューダは、「体験を売る」という付加価値とデザイン性に加えて、プレミアム価格戦略を取ることで高級家電のブランド化に成功しました。
我が家がバルミューダに求めるもの
前述の通り、バルミューダの価値は巧みなマーケティング戦略によって引き上げられています。
インテリアが大好きで、オシャレな部屋をつくることを最重視している我が家では、他にないバルミューダのデザイン性•高級家電のブランド性を求めて購入しています。
正直、購入時から機能面は大したことないと思っていました。
それでもバルミューダ製品を選んできたのは、他メーカーの高性能な製品と比較し、「ほとんど使わないオーバースペックな性能にお金を払うか」「デザイン性とブランドイメージにお金を払うか」を考えた際に、我が家では後者の優先度が高いという理由です。
失敗したバルミューダフォンから潮目が変わった
バルミューダの潮目が変わり始めた要因は2点あると考えています。
バルミューダフォンの失敗によるブランド価値下落

スペック性能が明らかな領域で、プレミアム戦略を取ってしまったことで、「バルミューダ製品の価格は本当に製品価値に見合うのか?」という冷静な疑問を消費者に抱かせてしまいました。
プレミアム戦略は価値に見合う品質の実感やブランドストーリーによって成り立っています。
一般消費者にとって品質の違いはそこまでわかりませんので、ブランドイーメジによるプラセボ効果(医薬の世界で、薬と信じて飲むことで薬効が無いのにもかかわらず、疾患が改善したりする現象)は品質の実感には大きく寄与します。
マーケティングの魔法が溶けてしまったことが、バルミューダのブランド価値棄損に繋がったと考えています。
インフレによる物価高で購入できる人が減少

生活コスト増加により、そもそも買う余裕のある消費者層が減ってしまいました。
ただ、これに関しては絶対的なブランド価値があればさらに価格を上げて富裕層特化にすることができたと思います。
庶民には手に入らない価格帯にすることで、所有価値がますます上がるためです。
やはりバルミューダの大きなミスは、ブランド価値を棄損してしまったことに尽きると思います。
我が家でもバルミューダ製品を見直す転機となった。
このブログでは数々のバルミューダ製品をレビューしてきました。いずれのレビューにおいても「愛が必要」と言ってきました。
私達が最重視するのは「デザイン性」ですので、その点は相変わらず優れています。
しかしながら、世間のブランドイメージが棄損されたことで、「愛」の部分が盲目的な愛から、価格に見合う性能という新たな評価軸を持たざるを得なくなりました。
前述の通りバルミューダは業界最高性能を求めるブランドではありません。
下記の分類では、「価格に見合う独自体験ができるか?」「デザインで納得できる圧倒的優位性があるか?」という観点で評価をしています。
買ってよかったバルミューダ
ザ•プレート プロ
ザプレートは私がバルミューダ製品で最も推している製品です。
分厚い鉄板により、ホームパーティや家族での食事などライブ感のある唯一無二の体験をできています。

オプションパーツが別売り、収納しにくいなど課題はありますが、壊れたら次も欲しいと思える製品です。
ホームパーティーでの模様を含めて、実際使用でレビューしています。油はねはどうか?など気になるところも検証しています。

ザ•トースター
我が家では故障により、アラジントースターに買い替えましたが、やはり見た目は抜群です。
アラジントースターに切り替えた際に焼き比べなど様々違いを検証しています。

機能面もトーストの焼き目のつき方や火加減などバランスが良い性能だと思います。
ザ•ポット
友人へのお祝いの定番としている製品。
値段もバルミューダでは比較的手が出しやすいです。
特にケトルは他の製品であまりオシャレなものがないので、インテリアとして並べていても違和感のない稀有な存在です。

お湯を沸かしている時に灯るLEDランプも好きです。
見た目の割に入るお湯は少ないのが難点。機能は普通です。
ザ•グリーンファン
バルミューダの中でもヒット製品の一つです。
インテリアとしても映える見た目はやはり替えが効きません。以前に似たようなデザインの無印良品の扇風機を使っていましたが、結局バルミューダを買い直しました。
コードレスにできたり、首振り範囲を調整できたりと便利に感じる機能もあり十分満足しています。
ザ•グリーンファンのレビュー記事。扇風機とサーキュレーターの違い、使い分けも解説しています。

レイン
最初に一目惚れした製品。
このツボ感が大好きです。加湿器としても性能を重視するならもっと良い製品はあります。
ただ、高性能な製品は工業製品感が強いデザインが多いのでインテリアとのバランスを考えるととても気に入っています。
毎シーズン出すのが楽しみになる製品です。
残念だったバルミューダ
ザ•ブリュー
コーヒーを淹れるライブ感に惹かれて購入。
部屋にコーヒーの香りが広がることをイメージして購入したのですが、期待通りにはならず。
拘りのコーヒー豆を使うことができるのは良かったですし、スチーム注湯のライブ感は最高でした。

ただ、このブリューでできることはあくまで、注湯のみです。
コーヒーを飲むまでに、拘りの豆を選び、豆を挽いてからフィルターをセットして、バルミューダでドリップと多くの工程がかかります。
また、使用後に洗うパーツも多く、片付けの手間を考えるとハンドドリップの方が良いのでは無いかと感じました。
さらに、抽出量が最大で120ml×3杯と元々使っていたネスプレッソコーヒーの不満点が解消されなかったことから、簡便なネスプレッソに戻すことになりました。
ネスプレッソ→ブリューに切り替えた検証記事。1年使って結局元のネスプレッソに戻しました。

ザ•スピーカー
音楽に合わせてLEDの光り方が変わるライブ感のある製品。
あまり使っていません。一番の不満は使っていない期間が長いと電池が切れている点。
せっかくの充電式製品なのに、たまに使う時には電池が切れていて、有線で充電が必要なのでもやもやしています。
音質、使い勝手は普通。価格を考えればBOSEなど他の音響メーカーのBluetoothスピーカーの方が良いです。
ザ•ランタン
デザインは良いですが、特に優位性を感じません。あっても無くても良い製品。
アウトドア感のあるデザインなので、インテリアのテイストが合う方は良いかと。
我が家では授乳ライトとして活用しています。

ザ•レンジ
温めむらがあるので、機能面はとても微妙です。使えなくは無いというレベルです。
私が仕事で夜遅く帰ってくることが多いのでレンジ機能をよく使いますが、温めむらがストレスで、最近買い替えを検討中。
他にデザインのよい製品もたくさんあるので。
バルミューダは機能面で高性能をウリにしていますが、正直機能面はそこまで期待していません。
しかしながら、このレンジのように、基本使用にストレスを抱える製品は少し残念に思います。
ただ、サイズ感やデザインが絶妙でオープンキッチンで見せるのに最適なデザインです。
LEDが仕込まれているのも非常に良いです。
まとめ
数々のバルミューダ製品を使用してきましたが、やはりこのメーカーのデザイン力はとても高くインテリアとしての満足度は高いです。
一方で、マーケティングとブランド力で売れていたメーカーであり、機能面勝負では他社の方が良いケースが多いです。
デザイン重視で選んでいる人は、使用用途でストレスをかからなければ満足できると思います。一方で機能面に期待していたり、頻繁に活用する家電は他の高性能メーカー品をお勧めします。
故障しやすい?
故障率の高さや対応の悪さを不満に挙げる例も目にします。
私の周りでもバルミューダ製品を使っている友人は多いですが、故障率は普通です。
トースターは基盤部分が7-8年で故障しました。

またレインは水の量を測るセンサーが数年で故障しました。(レインは使えるのでそのまま使ってます)

また、レンジは1年くらいでオーブンが勝手に起動するという不具合が起き、新品交換してもらいました。
外部委託で作っているので、この辺りは限界があるかもしれませんね。耐用年数を考えるとそこまで故障率が高いとは感じません。
ただ、とにかく長持ちする商品が最優先という人はやめておきましょう。
サポートが悪い?
サポートも悪く無いと思いますが、ザ•トースターの一部型番のサポートが5年くらいしか経っていないのに終了しました。こうなると修理もできない(我が家の製品が該当でした)ので、高級家電売っておきながら修理できないのは不満でした。
マーケティングの力でデザイン家電の市場を開拓したバルミューダの功績は大きい
以上、バルミューダ愛用10年の私の感想です。
総じて、デザイン家電市場を発展させた素晴らしいメーカーだと思います!
このブログではデザイナーズ家具マニアの筆者がデザイナーズ家具のレビューや部屋づくりを発信しています。他の記事も是非ご覧いただけますと幸いです。








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